100回大会の夏の高校野球
こんにちは。八月も終わろうとしているのに、相変わらず暑いですね。9月になれば暑さも一段落すると思いますが、今年の夏は暑い・
久しぶりに、高校野球にくぎずけになりました。金足農業の吉田投手です。なんといってもそのストレートです。伸びのあるストレートで、球速は140キロ後半ですが、浮き上がるような球は特質です。
あれを見てしまうと他の投手なんか見る気もしない、プロでもあんな素晴らしいストレートは見ない、スピードガンが速いかどうかでなく、「見ていたい」ことがバロメーター。もう吉田の直球は何百球でも見続けていたい。お辞儀してた大谷の165キロよりずっと上。快感の極致。
打者の反応、特に高めの空振りの感じは作新学院の江川以来でしょう。変化球も組み立てのうまさも守備もほめられてますが、すべてはあの速くて「異常に」伸びるストレートあってこそ。美しい!150キロのマシンを手前に置いて対策を練った日大三の打者がお手上げでした、仕方ないね、マシンの球はあんな「異常な」伸びはあり得ないから。本当に一世一代の素晴らしいものを見せてもらいました。勝敗なんてぜんぜんどうでもいい。ありがとう、感謝感激です。
06年に全国を興奮のるつぼにしたマー君vsハンカチ王子はエース君臨型同志の戦いでしたが、今大会はエース君臨型とプロ野球型(複数投手制)の戦いでした。後者は勝つための合理主義で、必然の戦略と思います。しかし、多くの日本人は合理主義がきらいです。それに敢然と立ち向かい勝利する、しかも東北の農業高校だなんて素敵、それにぴったりじゃないのという図式が地元はもちろん国民的に琴線に触れたという大会でした。
埼玉代表の花咲と浦和学院はもう少しやれると思いましたが、残念でした。ただ両校の試合を見ていて感じたのは、埼玉県の野球レベルは全国区だとゆうことです。来年を期待しましょう。
今大会の世間の関心は、合理主義という敵に武蔵坊弁慶のように立ちはだかる吉田投手がどこまで倒れずにもつかだったのです。結局「その時」は決勝戦の初回にやってきてしまった。これは紛れもなく、打った大阪桐蔭打線が凄かった。優勝して当然というプレッシャーをはねのけた勝負強さはあっぱれ。彼らも吉田がベストでないのはわかるので、本調子でやりたかったと思ったのではないでしょうか。その位に懐の深さを感じるウルトラ強力打線、本当に立派な優勝でした。おめでとう!
日本代表としてこれから試合をしますが、期待できますよね。大阪桐蔭のメンバーをバックに吉田君が投げているところを想像すると身震いします。 こうご期待です