思い出の現場
こんにちは、ブログデビューです。初めて投稿します。丸安の斉藤です。仕事に就いて早40年を超えました。楽しかったこと、苦しかったことなどをつれずれにブログに書こうと思います。今回は今までに印象に残った現場のことを書いてみます。
臨海副都心の台場地区に建つ30階建てのホテル、グランパシフィック 台場 このホテルは、台場駅を挟んだ向かい側にあるホテル日航東京(現:ヒルトン東京お台場)と共に、1996年に台場地区で開催予定だった世界都市博覧会にあわせて建設されたものである。しかし、開催前年(1995年)に都市博中止が決定されたため、ホテルの建物の躯体と外観が完成した段階で、内装設備工事を残して工事は一旦中断された。一方、隣接するホテル日航東京は都市博中止後も建設を進め、予定通り1996年に開業した。その後、グランパシフィックも工事を再開し、当初予定より2年遅れて1998年に開業した。
当社が担当したのは、1Fにあるブライダルゾーンです。式場・写真場・着付け室・チャペル・控室の約2300㎡の内装工事です。躯体から最終の仕上げまで担当し、工期は1年におよびました。
当時はまだレインボーブリッジが完成まじかの時で、最初は新木場から工事現場用のバスに乗りかよっていました。台場は今でこそ臨海副都心の様相を見せていますが、当時は日本テレコムの凱旋門のような建物だけがポツンと建っていて、あとは砂漠のような景色だったことをよく覚えています。レインボーブリッジが完成してからは、車で通いましたが、橋から見る朝日が昇る様は今でもはっきりと覚えています。(たぶん、東京の景色の中で一番きれいな景色だと思いますよ)
現場は大成建設JVで、ヘルメット・安全帯・安全靴を着用して、朝8時より朝礼です。7時半前には現場に着き、職人さんの確認と施工内容を確認して、朝礼に臨みます。大きな現場ですので、500人ほどが参加をしますので、点呼が終わるのに10分程度かかります。体操をしてからKYミーティングです。(KYミーティングとは安全確認のミーティングです)それからようやく作業に取り掛かります。確かにこれだけ人数がいると負傷をしたり、トラブルもありますので、始業の際のルティーンは必要ですよね。昼には昼礼がありそれが終わると担当エリアの清掃です。きれいでないと罰則で仮設トイレの清掃当番になったりするんですよ。
この現場ではだいぶ鍛えられました。でも、コンクリートの灰色の状態から内装が仕上がってくる様はすごくきれいで気分は最高です。
式場をいかに幻想的にする工夫を考えたり、チャペルの高天井にカナダから輸入した幾何学模様のパネルを取り付けたり、写真場では重たい照明器具を吊り下げるために天井の中に鉄骨の下地を入れたり、
勉強になる施工が至る所にありました。苦しかったのは、当日の作業が5時に終了して、それから翌日の作業の段取りや設計側との打ち合わせがあり、現場を離れるのが深夜になることもあり、睡眠時間が2・3時間しか取れないことでした。
いずれにしても、この現場でいろいろなことを経験し技術的にも精神的にも成長できたことを実感しています。
思いつくまま、ずらずら書きましたが、次回はもっと頑張って書きます。 それでは・